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東武バス、千葉のバスに関する話題を中心に 管理人の別趣味のお話等を書かせて頂きます。
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補足、特別編と言う事で番外編を最後に作成したいと思います。

・他社よりの転入車。

東武鉄道では基本的に車両は新製配置ですが、様々な理由
により、他社からの転入車両を受け入れたケースが若干存在して
おりました。
今回の7Eシリーズでも該当車両がありここでご紹介したい
と思います。


社8013号車 日デKC-RN210CSN+FHI 8E(和光市役所にて)

画像は埼玉県和光市の市内巡回バスに運用されていた小型路線車
ですが、ここの路線を担当していた東武鉄道が、一時期系列会社
の川越観光自動車へ移管した時期が数年ありました。
東武鉄道バス事業本部の歴史の中でも、この和光市委託バスの歴史
は古く、初代は北村のロイヤルデッカーが担当。
後に、リエッセに置き換えられそのまま車両ごと川越観光へ移管され
ますが、川越観光では同系列の朝日自動車から当時越谷の県立大学線
で使用していた日デ車を移籍させ和光市内バスに運用を開始しました。

数年後、東武バス分社の流れに合わせて再び東武バスが担当する
話になり、車両ごと東武バスへ転籍してきた流れです。

東武鉄道では、かつてナローの路線車で日産D車が存在。
(熊谷営業所に数台8000番台の社番が振られていました。)
他に、詳細は不明ですが大型路線車が存在していた事もあった
ようです。
(富士重工製のR13車体を架装した日デ4R105、社番971 が存在)

移管直後は朝日グループカラーの社名部位に「東武」と漢字で
記されていましたが、早々に路線車カラーへ塗替されました。


社8012号車 川観から移管直後の状態。(和光市役所にて)


川越観光時代の画像。(旧川越観光本社営業所にて)


・北部撤退によるグループ転籍車。

本稿でも少し触れましたが、東武バス分社の時期を生き抜いた
7E車たちでしたが、相当数のグループ転籍が発生した事もあり
東武グループのバス会社に転籍した車両に限っては、塗り替え
等が間に合わず、オレンジカラーのまま転籍し活躍する光景が
みられました。
転籍車たちの記録を振り返ってみたいと思います。

北部撤退

営業エリアで言う北部地域(群馬、埼玉、茨城、栃木)のエリア
を指していますが、栃木の日光地区、埼玉の東京近隣地域は基本
含まれません。

北部撤退で消えた営業所は、群馬県の沼田(水上)、中之条、
渋川、前橋、桐生(赤城)、伊勢崎、太田(小泉)、館林。
栃木県の足利、栃木(西川田、小山)、鬼怒川(今市、矢板)。
茨城県の下館(笠間)、境(下妻、古河、岩井)。
埼玉県の加須(菖蒲、幸手)、本庄(深谷、児玉、寄居、鬼石)、
熊谷(東松山、小川町、森林公園)、上尾(旧)、越谷(春日部)。
千葉県の柏(野田)。
殆どが赤字路線を抱える地域でしたが、一部は肩代わり会社への
利益確保の考慮から、越谷、野田のように都市圏に近いエリアも
結果的には整理対象となりました。
規模的にはかなり大掛かりな整理になりました。

では移管地域の中でいすゞ車が転籍した車両をご紹介します。

群馬県
沼田・渋川・前橋・中之条地区
関越交通、吾妻観光自動車は新車代替が実施されましたがいすゞ車の
転籍は貸切車1両のみで路線車は日野車が数台関越交通へ転籍しています。

桐生、伊勢崎、太田、館林地区
桐生ハイヤーセンター(現・桐生朝日自動車)、十王自動車
(現・国際十王交通)へ移管された以外は地域会社へ譲渡され
当該以外の路線は廃止されています。
またハイヤーセンター、十王へは転籍路線車はありませんでした。

栃木県
栃木、足利地区
栃木、足利は廃止路線以外は地域会社へ移管。
転籍車は佐野日大関連で3台の貸切車が移籍しました。
(現行の関東自動車に存在する7Eは路線譲渡による転籍車ではありません)

鬼怒川地区
夫婦渕方面が栗山村(現在の日光市営)へ移管され、矢板線は系列の
東野交通に移管されました。
以外は東武ダイヤルバスへ移管されています。
東武ダイヤルバスへはいすゞの転籍車が存在しました。


ダイヤルバスに転籍した元東武の7E車で一部は東武→朝日を経て
ダイヤルに転入している。(鬼怒川温泉駅にて)

茨城県
下館、境地区
茨城県内では早い時期に撤退が行われましたが、北部撤退に絡んだ
車両転籍は朝日自動車境営業所に1台のみ該当車が存在しました。


朝日自動車に移管された境営業所へ転籍した8E架装車。
塗装変更が行われてから転籍しています。

埼玉県
加須地区
加須営業所は朝日自動車へ移管され、数台の転籍車が存在
していました。
日野車の為、本編では省略させて頂きます。
また、幸手出張所は新製車による置換が実施され、菖蒲出張所
へは東武転籍車が存在します。




本庄、上尾、越谷地区
本庄、越谷は新製車が投入された為転籍車は無し。
上尾営業所は西上尾営業所へ統合された為、転籍車は
ありませんでした。

熊谷地区
熊谷営業所は国際ハイヤーへ移管され、当時の熊谷配置車両がそのまま
転籍して営業を始めました。



大型車から中型車まで纏った台数が転籍、後に群馬の十王自動車を合併
して国際十王交通と社名を変更します。

基本的に東武社番の消去と、社名変更のみで殆ど東武時代のままで
活躍していました。

森林公園地区
出張所でありながら大掛かりな移管になったのが森林公園でした。
貸切専業だった「川越観光自動車」に路線が肩代わり移管され、
大量の転籍車が集結した。



北部撤退の走りとも言うべき時期に坂戸出張所が担当していた、鶴ヶ島駅〜
西武文理へのスクールバス「鶴ヶ島02系統」が川越観光へ移管されました。

その際に足立営業所から3台のU-LV314Lが転籍。
当時、川越観光は川越市内と東松山市に小さな営業所がありました。
文理学園のスクールバスは川越の営業所に常駐していました。

画像は移管当時に川越観光本社様の御厚意で撮影させて頂いた画像です。
基本的には料金箱の撤去と外装の変更以外は元のままです。
撮影当時は社番も旧車番でして、後に変更されます。
(川越観光本社営業所にて撮影)

後の森林公園出張所撤退でエリア、所要車両数の移管を受け出張所ごと
川越観光自動車へ移管されました。


初期型のU-LV324Lが大量に転籍した川越観光自動車。
左:旧坂戸担当路線の黒山線 越生駅前にて 
中:元は小川町出張所の担当路線である森林公園線 森林公園駅にて 
右:文理学園の専用塗装車は足立転籍のU-LV324L、鶴ヶ島駅前にて


移管初期はこのように移籍先は違えど元東武車が集う光景が
日常茶飯事的に東松山では見る事ができました。
(東松山モータープールにて)

千葉県
西柏、野田(出)地区
千葉県内でも移管は実施され、野田出張所が茨城急行自動車
へ移管された他、一部路線は阪東自動車へ移管されました。
阪東自動車へは車両の移籍はありませんでした。



中型車と若番のLV324が集まり、野田の比較的新しい東武車と
入れ替えて東武車は西柏へ転籍、若番車は茨急移管と言う形に
なりました。
(野田出張所にて)


越谷管内で最初に茨城急行へ移管された「くすのき荘線」用に
転籍した元東武越谷のLRです。
この車が茨城急行新塗装の第一号車となりました。
方向幕が東武時代のまま使用されていましたので、系統番号が
入っています。
(くすのき荘終点にて)



西柏、沼南でも茨城急行移管の準備が進んでおり、画像のように
ナローが転籍して行きます。


おまけ、当時の沼南営業所のアイドル!
茨急転籍の準備で忙しかった模様です(笑)


茨城急行にはP-LV314Lも西柏から車交で転籍してました。
当時既に東武本体からP-代が姿を消していましたが、この時期
の転籍で一掃された感はありました。
(梅郷駅折返場にて)

転籍車は塗装変更期間が長かった事もあり様々なシーンが見られました。
しかし、最終的に大型車は塗装変更せず廃車され中型は全車新塗装化され
茨城急行のイメージは大幅に変わりました。


・他社移籍車

ここでは一部ですが、地方他社に売却された元東武7E車をご紹介します。


弘南バス(青森)U-LV324L改


JRバス東北(福島)U-LV324L、P-LV314L


会津乗合自動車(福島)U-LV324L



常磐交通(福島)U-LV324L、U-LV324L改


関東自動車(栃木)U-LV324L


東野交通(栃木)KL-LV280L1


日本中央(群馬)U-LV324L


群馬バス(群馬)U-LV324L


那須交通(栃木)KL-LV280L1


水間鉄道(大阪)U-LV324L


那覇交通(沖縄)P-LV314L、U-LV324L


東運輸(沖縄・石垣)U-LV324L

私が本格的に撮影していた時代に回ったのは以上です。
この後に北海道などにも出現しており、回らず終いで中断しています。


最後に・・・・


先日行われた東武バスのイベントで展示された新7Eの
社2576号車、実質引退展示になった模様。

最後の仲間はひっそり引退して行くでしょう。
雨の中で行われた東武バス発足15周年のイベントは涙雨の如く。
引退を惜しんでいるようにも感じました・・・・

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・平成12年車登場、7Eモデルチェンジ新7E登場。

1988年(昭和63年)3月に製造が開始された富士重工の17型E車体も
登場から10年以上が経過した平成12年には、ついにモデルチェンジ車が
登場します。
フルモデルチェンジに近い改良が加えられながらも、ベース車体が
17型Eタイプをベースに改良した為、「改良型17型E」と呼ばれる俗に言う
「新7E」が1997年3月から製造を開始しました。
このタイプからはノンステップシャーシの架装が可能になり、ご多聞に
漏れず、東武バスでも怒涛の増備(笑)が行われて行く事になります。
ただ、翌年の1998年4月以降は三菱、日野への架装は中止されて
しまいました。

平成12年度の東武バスいすゞ新製車は、16両が増備されます。
内訳はワンステップ車が5両、ノンステップ車が11両と言う布陣でした。
特記事項はやはり全車両が富士重工製車体を選択した点でして、この後
富士重工がバス車体製造から撤退をするまで、いすゞ路線車は新7Eのみ
が導入されて行きます。
社2521号車〜社2525号車がワンステップタイプ。
社2526号車〜社2536号車がノンステップタイプになります。
ワンステップ車は「いすゞKL-LV280L1」となり、ノンステップ車は
「KL-LV834L1」となりました。


埼玉の三郷営業所に配備されたワンステップ仕様の社2525号車。
三郷管内の路線では、道路環境の問題等がありスロープ付きの
ノンステップ車が使用できない場所がありワンステップ車が選択
されました。
また画像の社2525号車は雑誌「バスラマインターナショナル」の
長期レポートの対象車になり14年間67万キロを走行し引退した。
(三郷営業所にて)


こちらは埼玉の菖蒲出張所に新製配置された2台。
左が社2522号車、右が社2523号車。
菖蒲では北本団地線専用車で他線には運用されなかった。
後の東武バス北部撤退では、菖蒲を離れ三郷へ転属する。
(上尾営業所菖蒲出張所にて)


ノンステップ車では足立、葛飾、西柏、沼南に配置された。
トルコン式オートマで車内の中扉以降もスロープ式である
「type−B」が選択されています。
(社2532号車 酒井根操車場にて)


足立に配置された社2529号車。
(西新井駅前にて)

バリアフリー法の影響もあり一般低床車は増備がなくなり、ノンステ
ワンステの時代がやってくる事になります。
そして、東武鉄道バス事業本部も7Eの改良を受け再び富士重車体の
車を増備して行きます。
この結果、IBS車体の車は少数派に終わった事は言うまでもありません。


高田車庫で出区を待つ社2508号車(IBS)と社2536号車(FHI)。
トルコン式オートマのtype−Bは平成12年車で打ち止めとなった。
(西柏営業所にて)

・平成13年車登場。

試験導入的要素が強かった平成12年のノンステップバスではオートマ車
が導入されましたが、今年度は標準型とも言うべきフィンガーシフト、
車内の中扉後方がステップ昇降するtype−Aが選択された車になりました。
増備対象は社2538号車〜社2558号車の19両が該当。
全車FHIの新7Eが選択されています。
また、社2558号車は平成14年投入車に先行して側窓が無塗装の「銀サッシ」
が導入されています。


吉川へ投入された社2540号車、吉川は当時ネオポリス、おあしす
周辺の発展が著しく、新規路線開拓の準備、増発目的などで導入。
4台が一気に投入された。(※後部画像は社2541号車)
(三郷営業所吉川出張所にて)


西新井出張所へ一旦疎開された足立配属の社2550号車〜社2552号車。
富士重工から回送された直後の画像。
(足立営業所西新井出張所にて)


このグループにはLED表示器の先行搭載試験車が存在します。
現在とは字体も異なるもので、全車搭載決定後に他車へ合わせて
改修が行われている。
(社2544号車 西柏営業所)

 
先行導入された銀サッシの社2558号車。
これは東武バスの経費削減対策の一つでして、側面サッシの
標準化(東武指定は従来黒サッシ)、タイヤホイルの標準化
(東武指定はクリーム色指定)、屋根上のファンデリアが1基
(黒サッシ車は2基)など削っている箇所は多い。
翌年度導入車からは社名表示も「東武バス」から「東武」表示
へ変更されてしまった。
(社2558号車 沼南営業所にて)

・平成14年車登場、しかし・・・

平成14年、東武では38両の新製が行われました。
該当は社2559号車〜社2596号車で、このうち社2593号車から
社2596号車までの4両はCNGノンステップ車両が導入される事
になりますが、いすゞエルガが選択され実際に導入されました。


川越営業所坂戸出張所へ新製配置された社2594号車CNGノンステ。
(いせはら団地にて)

さて他車に関しては全て富士重工の新7Eが選択されましたが、この
年に大きなニュースが入ります。
平成14年の1月に日産ディーゼルが、車体の発注を西日本車体工業へ
一本化すると言う発表を行います。
この時、1998年に三菱、日野への架装を取りやめて、いすゞと日デへ
の架装へ絞っていた富士重工に大打撃を与える事になるのです。

そして、この年の5月には富士重工が年内でバス車体製造から撤退を
表明し、この年が最終ロッドとなる事が決まったのでした。

東武鉄道ではこの年、ノンステップ車をFHIの7E指定で34両を発注。
社2559号車〜社2592号車、銀サッシのKL-LV280L1 type-Aが登場します。
この年の特徴は東武バスの日野車指定営業所にもLVノンステが大量に
導入された点ではないでしょうか。
また、この銀サッシ車体をいすゞシャーシ、ノンステップtype-Aとして
架装を行う事は東武鉄道に限り許可されたと言う話が存在します。


川越に新製配置された社2586号車。(川越営業所にて)


左:岩槻で活躍を始めた社2588号車(宮下操車場にて)
右:大宮では14年車トップナンバーの社2559号車が登場(東大宮駅前にて)


左:草加にも配備された。社2564号車(草加営業所八潮出張所にて)
右:上尾では社2584号車が活躍(上尾駅前にて)

上記5台のように日野車指定営業所へのいすゞ車配置が行われた。
坂戸や新座などへの配置は無く、新製車の玉突き転配や日野新製車
(日野HR)で経年車を置き換えて車両のやりくりをしていました。


平成14年に最後の富士重工7E車を導入して、今年早くも15年の時間
が流れて行き、東武バスでは残る7Eグループも数台までに減少しました。
富士重工のバス車体製造撤退後、結局西日本車体工業も店じまい。
日野自動車、いすゞ自動車の合弁である「J-BUS」の立ち上げ、日産D
のバス製造撤退・・・・
バスを取り巻く環境が激変した数年間でした。
東武バスと言えば富士重工車体・・・と言う当たり前だった時代も
間も無く終わろうとしています。


平成24年に行われた「東武バスフェスタ」に展示された新7E 
(社2547号車 足立営業事務所にて)

私がバス趣味に走り始めた時に住んでいた東京都北区。
東武バスの沿線ではありませんでしたが、地元には都営バス北営業所
と言う大きい拠点が存在。
富士重工車体の日産D車がひしめいていましたが、その前身である
滝野川営業所、志村営業所は前者はいすゞ+富士重、後者は日産D+
富士重が基本、近隣の巣鴨営業所などもいすゞ+富士重だったので
とても身近な存在でした。
もちろん都営バスでも富士重車は姿を消してゆくでしょう。
今回は東武バスにスポットを当て初7Eの導入から最終導入までを
振り返ってみました。(終)




資料協力
朝日バス境さま
真砂町車庫さま

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・平成9年車登場、再び大型車を数台増備。

平成9年は少数の27両に留まったものの、再び数台の大型車の増備が行われた。
該当車は中型単区仕様路線車が社2477号車、社2478号車の2台。
多区仕様路線車が社2479号車〜社2484号車、社2486号車〜社2495号車の16台。
リフト車で社2502号車〜社2503号車の2台、以上がFHIの8E架装車で納入された。
社2496号車〜社2499号車の4台はIBS製車体架装で納入されています。


左:足立営業所へ配置された社2477号車。(足立営業所にて)
右:本庄出張所の久しぶりの新車となった社2489号車(本庄出張所にて)


左:4台が導入されたIBS車体架装のワンステップの社2498号車(北千住駅にて)
右:再びリフト車が増備されたが、今回は中型車。社2502号車(足立営業所にて)

一方、大型路線車がいすゞ車では3台のみ増備され、当時は話題になったり
しました。
車体はFHIの7Eが架装されたものの、モデルチェンジ車になりKC-LV380Lで
導入されましたが、うち2台はワンステップ仕様になり、一般車は1両のみの
増車となった。
一般低床タイプ路線車は多区仕様で社2485号車が、ワンステップ仕様は
社2500号車、社2501号車の2台で単区タイプで納入されています。


東武唯一のLV380L一般路線車の社2485号車。
後扉の1枚ガラス採用や側面経由幕が大型化されテールランプがバス協タイプ
から大型化されるなどの変更が生じた。(野田出張所にて)


2台導入された大型ワンステ車で、画像は社2500号車。(西柏営業所にて)

27両の増備に留まったものの、車種バラエティーに富んだ車両たちが新たに東武に
やって来た事で車両的には面白い布陣になったのがこの年の特徴でした。
この年度をもって一般低床車の導入は最後になり、バリアフリーの時代に向け
ワンステップ、ノンステップ車が大量に増備されてゆく事になって行きました。

・平成10年車登場、いすゞ車の増備は4両のみ!!

平成10年車は富士重工の車体を架装した車が1台も導入されないと言う前代未聞
の事態となった。
導入はノンステップ車4両(社2506号車〜社2509号車 KC-LV832L)
詳細は確認できなかったのですが、ノンステップ車が初めて導入されたこの年に
富士重工ではノンステップ車に対応した車体が用意できなかったらしいと言う
話がありました。
大型車のノンステップ車、しかもIBSの車体を架装するとなればいよいよ東武にも
キュービックが登場かと盛り上がっていたのはマニアだけ(笑)
まさかのオリジナルバージョン「東武面」がこの年に登場したのでした。


左:西柏に投入された東武初のノンステップ社2508号車(西柏営業所にて)
右:都内は葛飾に登場した社2506号車(竹ノ塚駅にて)

東武面は、ドライバーさん達からの意見を採用して導入された経緯が
あるようで、導入に際して設計変更を行いオリジナルの登場となった。
東武以外でも何社かで見る事が出来たようですが、富士重工が導入されなかった
この年に大きな話題となっていました。

・平成11年車登場、最後の7Eはワンステップで登場。

平成11年は9両の新製車が投入されました。
社2511号車〜社2519号車で、ノンステップ車6両とワンステップ車3両の布陣。
今期もIBS車体架装のノンステが中心だったのですが、わずか2両のみ7Eが
ワンステップ車で登場。
また試作的導入でE&Dを採用したIBS製のワンステップ車が1両導入された。


左:西新井にも投入された東武面の社2512号車(西新井出張所にて)
右:新製で越谷営業所に配置されたものの越谷地区からまさかの東武
撤退によって菖蒲へ流れた社2515号車(蓮田駅前にて)
形式はKC-LV832L。

 
ワンステップでは唯一の東武面となった葛飾の社2517号車。(亀有駅前にて)

社2517号車は当時施行された排気ガス規制に絡むもので、EGR/DPF取付車。
東武バスでもU-代には後付でDPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)が
装着されているのですが、この車はEGR(排気再循環機構)とDPFを
組み合わせてNOXの低減を図った低公害車でした。
残念ながら大量導入には至らず東武では唯一の存在になった珍車です。


結果的に最後の7Eグループとなった社2518号車。
2台の投入があったが、菖蒲に1台、三郷に1台が投入されました。
画像は菖蒲の社2518号車。(北本駅前にて)

ワンステップの3台はいずれもKC-LV280L。

平成11年車の投入で、やはりいすゞは純正車体になって行くのかな
と思う位にIBS車体が勢力を伸ばしていました。
しかし翌年から富士重工の大逆襲?(笑)が始まる事になります。
また長年続いた富士重工の7E車体は打ち止めとなり翌年からは
モデルチェンジした「新7E」が登場する事になります。

つづく

拍手

・平成7年車の登場。

 平成7年車では、一般低床路線車が60両、ワンステップ路線車が2両の
 合計63両が増備されました。
 前年度登場したリフト車は導入を見送られ、大型路線車では唯一の存在
 になってしまいました。
 導入車内訳は、総数62両(社2378号車〜社2440号車)で、単区仕様車
 社2378号車〜社2359号車の18両。
 多区仕様車は社2396号車から社2438号車の43両。
 そして、ワンステップ車が社2439号車、社2440号車の2両と言う布陣。


平成7年の一般型単区仕様車で唯一葛飾へ新製配置
された社2390号車。(亀有駅前にて)


前年に続き北部地域にも新車が投入された。
画像は多区仕様の社2421号車で加須へ配置された。
(免許センターにて)


ワンステップ車は今回葛飾に配置されたが、車内の
座席等が一般車並みに変更され、ハイバックシート
等は見られなくなっている。
画像は社2439号車と社2340号車の並び(葛飾営業所にて)

この頃になると、北部地区では旧型も殆ど置き換えられており
5Eや初期の7Eなどが首都圏から転出を始めていました。

しかし、この時東武バスは深刻な赤字問題が表面化してきており
地方の一部地域で始まった減車の影響もあり車両保有台数が下降
し始めています。

平成7年末にはバス事業の抜本的対策を行う改革が始まる事になり、
7年度の車両増備をもって路線大型車の導入を一時中止して
中型路線車導入による燃費向上、回送距離削減の荒療治を行う事に
なって行きます。


・平成8年車登場、東武鉄道では初に等しい大型車増備無し!!

東武鉄道バス事業本部の抜本的改革がスタート、車両の増備に
その影響が現れていました。

この年の増備は総数33両で、社2442号車〜社2475号車。
単区仕様車が社2442号車〜社2444号車、社2455号車、4両。
多区仕様車が社2445号車〜社2453号車、社2456号車〜社2471号車。
24両。
ワンステップ車が社2472号車〜社2475号車の4両。
形式は全てKC-LR333J。

この年式には中型車が導入されたほか、アイドリングストップや
ワンステップなどの仕様が追加され、車体はやはり富士重工製8E
車体が選択されましたが、1台のみ東武では初のIBS製の車両が
登場しました。


西新井に配置された社2443号車、まさか都内にまで・・・・
と驚いた導入でしたが、この後にもっと驚く事に・・・・
(西新井出張所にて)

 
多区仕様は北部地域へ投入が多く赤字路線への救世主的に
導入され活躍を始めました。
画像は菖蒲に配置された社2465号車。(菖蒲仲橋にて)


葛飾、足立、西柏に1台ずつ配置された中型のワンステップ。
正面の行灯がアクセントになっていた。
画像は葛飾の社2473号車(亀有駅にて)


ついにいすゞの純正車体が登場。
西柏に新製配置された社2475号車(高田車庫にて)

事後談になりますが、東武バス分社へ向けての激動時代にこれら
平成8年車は、殆どの車がグループ転籍してしまい、特殊仕様の
ワンステ車4両と一般車5両を残し24両が東武籍から消えて行く
事になりました。

つづく

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東武指令
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性別:
男性
職業:
謎の会社員
趣味:
さまざまな趣味あり
自己紹介:
東武バスが好きなむさい男であります。
過去の話が多くなるかも知れませんが、お許し下さい。
ハンドルネームは「東武指令」です。
特に意味はありませんが、よろしくお願いします。(笑)
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